予約のキャンセルに怯えるセラピストさんへのアドバイス
●質問
予約のキャンセルが怖くて毎日ビクビクしています。どうすればいいですか?
●回答
水は高い所から低い所へしか流れません。それと同じように、一度なされた予約はキャンセルされます。こういうのは「ものの道理」ですから仕方ありません。皆さん忙しいのでキャンセルします。あるいは、「とりあえずかわいいセラピストさんだから予約しておこうか」と気楽かつ浮ついた気持ちで予約させるシステムが存在しているので、気軽にキャンセルをします。ドタキャンをします。あるいは無断で予約時間に来ないということが起こります。すべてものの道理です。水は高い所から低いところにしか流れないのです。
というわけで、1度なされた予約がキャンセルされるのは仕方がない。そういったリスクが、例えば全予約数のうち3割は生じると割り切って前に進みましょう! というのが、私の大筋のアドバイスです。具体的に以下にお話しましょう。
旅館なんて悲惨らしいですよ
メンズエステにしろ、旅館にしろ、飲食店にしろ、今はネットで気軽に予約が取れるようになったので、すごく気軽に予約をとってなんの罪悪感もなくキャンセルする人が増えました。例えば、旅館なんて当日のドタキャンは当たり前。登録されているスマホに電話をかけても電話に出ない。だからキャンセル料を取りっぱぐれる。という憂き目を見ているそうです。夕方のワイドショーでそう言っていました。
飲食店も同じです。ものすごく気軽に予約をとることができるので、キャンセルするときもものすごく気軽にキャンセルをする。そのことによって、せっかく準備した食材が無駄になるばかりか、お金が1円も入ってこない。しかし、アルバイトさんにはお金を払わなくてはならないで店は大赤字。ということになります。それと同じことがメンズエステのセラピストさんに起こっていると言えます。
さて、ではどうすればいいのでしょうか?
個人事業主としてのセラピスト業
1つには、先ほどから申し上げているとおり、予約の取りやすさが原因なわけですから、予約を取りづらくすればいいのです。しかし、そのことにお店は反対するでしょう。より予約を取りやすくして、どんどん予約を入れていく。なんなら毎日予約でびっしり埋まっている。そういった状態を良しとするオーナーさんや店長さんが多いでしょう。
というわけで、お店側のシステムをいじることはできないので、あとはセラピストさんのスキルにかかってきます。残念ですが、それが実情でしょう。
とはいうものの、セラピストさんは厳密に言えば個人事業主ですから、個人で商売をしているのとまったく同じです。したがって、予約キャンセルのリスクも背負う必要があります。あくまでも厳密に言えばということですから、まあ、このへんのことはそんなに気になさらないでください。
どうすればキャンセルを怯えずにすむ?
さて、キャンセルに怯えるセラピストさんはどうすれば怯えなくてすむのでしょうか?
答えは1つしかありません。キャンセルというものは予約総数のうち3割生じると思っておく。これだけです。
これはセラピストさんに限らず、どのような仕事も同じです。何らかの教材やセミナーを販売している会社だって、3割かどうかは知りませんが、2割なり1割なり、あるいは4割なりはキャンセルを想定しています。このへんのことはあるていど商売を長く続けてこないと見えてこないことでしょうから、これをお読みになられた皆さんは、3割はキャンセルが発生するので仕方ないと割り切ってください。それでいいでしょう。その3割を見越して、それ以上の予約が入るようにするという前向きな行動をとればいいのです。あるいは、3割の収入はあてにしない生活設計をすればいいのです。
キャンセル率がめちゃ高いセラピストさんへ
しかし、キャンセル率が5割を超えるとか、リピーターさんのキャンセル率がなんと驚異の8割というのは問題でしょう。そういった方は「キャンセルしてもいい女性」に思われているのです。すなわち、お客になめられているのです。
なめられないようにしようと思えば、丁寧な接客を心がける必要があるでしょう。嘘か本当か知りませんが、親に大切に育てられた娘さんは結婚しても、離婚される確率が低いという言い方が世間にあります。嘘か本当かは知りません。しかし、蓋然性は高いと言わざるを得ないでしょう。
それと同様に、丁寧な接客を心がけていれば、お客さんは「ちょっとこのセラピストさんに『今日は予定が変わったからお店に行けない』とは言えないな」と思うものです。あなたの丁寧な接客がキャンセルの歯止めになっているのです。
というわけで、世の中にはあなたの想像を絶するさまざまな人がいますから、 3割の人はキャンセルするのだと思って、残りの7割のお客様を大切にしてください。また、キャンセル率がうんと高いセラピストさんは、丁寧な接客を心がけてください。それがキャンセル防止につながります。このことはメンズエステに限らず、どのような商売でもまったく同じです。
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