●質問
メンズエステでうつぶせになっているお客さんの上に乗るとき、お客さんに「重たい」と言われないか心配で、いつもビクビクします。それがイヤでメンズエステのバイトを辞めたいなと思っていますが、どう思いますか？

●回答
あるタレントさんが自身の身長と体重の数字をタイトルにした写真集を発売したそうです。その背景には、自分の体重を毎日公開するという女子の世界における「流行」があるように思います。

女子の秘密を知りたいのが男
男性は常に、女子の秘密を知りたいと思っている生き物です。
たとえば、男兄弟の中で育った男性は「女子の部屋にあがりたい」と思っています。だから、ワンルーム型のメンズエステなのです。あそこは女子の一人暮らしの部屋に訪れるというコンセプトです。つまり、男性のワクワク感をもとに設計されているサービスなのです。なにも家賃が安いからとか、「もぐり」でひそかに営業しているとか、そういった理由ではないのです（そういった理由でやっているオーナーもいると思いますが）。
それと同じで、女子の体重というのは、女子最大の秘密みたいなもので、それを男性たちは知りたいと思っています。知ったところでどうするのか不思議に感じる女子もいらっしゃるかもしれませんね。たとえば「私は身長153cmで46キロです」と公開したところで、「だからなに？」と女子の皆さんはお感じになるかもしれませんね。
しかし、それを聞いた男性たちは、「あー、この体型で46キロなんだ、へえ～」と思います。「へえ～と」思った後どうするのかといえば、特にどうもしません。しかし、自分のことをオープンに語る素敵な女性だという感想はいだきます。
男性に「この人は自分の秘密をぼくに見せてくれるオープンな性格だ」と思われたら、男性はその人のファンになります。なぜなら、男性の恋心は常に、女子の秘密の前にバタバタと破れ倒れゆくだけだからです。

「ふつう」が最高に良く「ふつう」こそを見たいと男性は思っている
そもそも、これまで世界的な風潮として存在していた「女子は細くてすらっとしているのが最も美しいのだ」という風潮が間違っています。何年か前、フランスのファッション業界だったか雑誌業界だったと思いますが、細い女子ではなく、ふつうの体型の女子をモデルさんとして採用することに決めたという報道がありました。女子は細い方が美しいという風潮が世界的になれば、美しさを目指して食べない女子が増え、その結果、拒食症の患者が増えたという事実が、その背景にありました。
あなた自身も同じです。より細い方が美しいと思って細さを目指しておられるのかも知れませんが、男性は実は、細い女子の方がいいと思っていなかったりします。
もちろん、例えば、すらっとした細い脚が好きな男性はいつの時代も一定数おり、そういった方々は「脚フェチ」と呼ばれています。その脚フェチがどれほどの人数がいるのかといえば、私は実はそんなに多くはないと見ています。あれはハードなSMと同じでマニアの世界です。

そうではなくて、リアルな体型、すなわち多少むちっとしていて、前かがみになるとお腹に1本か2本線が入る。そういった体型の女子を抱きたい、あるいはそういった体型の女子の身体を見たいと思っている男性の方が圧倒的に多い。
なぜなら、それで「ふつう」だからです。また、「ふつう」の女子と仲良くなりたいと男性は思っているからです。女子の「リアル」を見たいと思っているからです。
たとえば、大学で好きな女子ができた男子の場合、その女子は別にすらっとしたモデル体型ではないことの方が圧倒的に多い。ごくふつうの身長で、どことなくふっくらしていて、デニムのウエストのところがパツパツだからちょっとお腹が大きいのかな、といった女子だったりします。男たちはそういった女子とこそ仲良くなりたいし、そういった女子の「リアル」のすべてを知りたいと思っているのです

身長と体重を毎日公開しよう
というわけで、うつ伏せになっているお客さんの上に乗った時、「重たい」と言われないかと心配しておられるセラピストさんは、ぜひお店に了解をとったうえで、ご自身の身長と体重をお店のホームページなどで公開なさってはいかがでしょうか？
男性客はあなたが、たとえば身長153cm、体重46キロと公開した時、「ふつう」の女子に全身をくまなく、素手でマッサージしてもらえるなんて夢のようだ。電車の中で見たあのかわいい女子とか、会社にいるかわいいあの子みたいな「ふつう」の女子なんだ。ぜひマッサージをお願いしたい、と思います。
さらに、毎日、身長と体重を公開すれば、やがて指名客がつくでしょう。毎日自分の「秘密」を赤裸々に語るその「男前っぷり」と「正直さ」が男性客におおいにウケるからです。
男の私が言っているのだから間違いない。