●質問
メンズエステの求人サイトによく「体験入店」と書かれていますが、体験入店って何をするのですか？　エロいこととかされないですよね？

●回答
体験入店というのは、「お試しで働いてみましょうね」という期間のことです。お試しで働いてみて、ちょっと自分には合わないなと思えば、体験入店の後、「やっぱりお断りします」と言って帰ってゆけばいいという、とても気軽な制度です。
さて、その体験入店で何をするのかについて、以下に、やや具体的に説明しましょう。

基本、ふつうの接客と同じ
体験入店はぶっちゃけ、ふつうの接客となんら変わりません。体験入店の前にたいていの店は講習があります。講習では施術に使用するオイルの作り方を教えてくれたり、施術の流れを教えてくれたりします。ようするに、ふつうに一人で働くことのできる技術を教えてくれるのです。そういった講習が体験入店の前にあります。
で、すぐに現場デビューです。それが体験入店です。しかし緊張することはありません。
お店側はなにも、あなたに嫌がらせをするために「講習が終わりました。はい、ではひとりで働いて稼いできてください」とやっているわけではないのです。
その証拠に、お店側は、体験入店者に対する気遣いとして、心優しく紳士的な常連さんをまず体験入店者につけようとします。もちろんお客さんの都合もあったり、タイミングもあったりしますので、そうではない時もありますが、タイミングよく、心優しく紳士的な常連さんが「今日誰かいますか？」と電話してこようものなら即座に、「今日は体験入店中の〇〇さんがいますが、いかがでしょうか？」とお勧めしてくれます。お店の人はあなたにできるだけ長く働いてほしいと思っているからです。長く働いて目標の金額を稼いでくれることによって、女子同士の中で口コミが生まれ、あわよくば、あなたのお友だちもこの店で働いてほしい。そうすることによって求人広告を出さなくて済む……などというお店側の思惑もあるので、体験入店のセラピストさんには、とてもとても紳士的なお客さんをつけることが一般的です。

新人さん大好きな男性客
あるいは、新人さん大好きな男性客が一定数いますので、そういったお客さんの施術をまずお願いされるかもしれません。キャバクラでもスナックでもガールズバーでも、新人さん大好きという男性客がじつはいるのです。その業界の色に染まっていない、まったく純粋無垢な女子を希望する人が世の中にはいるんですね。実際には、ほかのお店で働いていたとしても、そのお店においては新人さんなわけですから、お店は堂々と「新人です」と紹介しますからね。
というわけで、体験入店の時からいきなりエグいお客さんに出会うことはあまりありません。もちろん、どのお客さんに出会うかというのは、完全にタイミングと運の問題ですから、運悪くエグいお客さんに遭遇してしまい、最悪の体験入店期間だったというセラピストさんもいます。
しかし、その時はお店の人が十分に事後フォローしてくださるはずです。先にも書いたとおり、お店の人はあなたにできるだけ長く安全に働いてほしい、目標の金額を稼いでほしいと思っているわけですから、エグいお客さんについてしまえば、その後の精神的なフォローをお店の人がやってくださるはずです。

体験入店中における大切なこと
体験入店中はいわばお店に守られている状態ですから、運が良ければ比較的楽しく、穏やかに働くことができます。その時に大切なことは、指名客を1人か2人、必ずゲットする意識でいることです。
お客さんにとっても、体験入店中の新人セラピストさんは、じつは印象深いものです。初めてなわけですから、右も左も分からないまま、時にあたふたしながら、しかし真剣に一生懸命やっているあなたの姿は、とても好印象です。好印象の人を男性客は後々までよく覚えています。
なので、体験入店のときについたお客さんが、3年後もまだ指名客として通って来てくださるということが生じます。そうなると、あなたはこの業界においてとても働きやすく、稼ぎやすくなります。
もちろん、途中で「キャラ変」するのは大変ですが、同じキャラで3年5年と長く働こうと思えば、最初の体験入店の時からずっと自分のことを応援してくださる男性客が1人や2人いた方が働きやすいでしょう。
というわけで、体験入店中にエロいことなど一切発生しませんので、安心して体験入店期間を楽しんでみてはいかがでしょうか？