なぜ淋しいのかわからないんですが、なんとなく淋しいのですが・・・

2019 12/30
なぜ淋しいのかわからないんですが、なんとなく...

●質問
彼氏がいた時も、いない時も、なんとなく淋しいです。なにがそんなに淋しいのか自分でもよくわからないのですが、漠然とした淋しさをつねに感じます。
わたしは何がそんなに淋しいのでしょうか?

●回答
漠然とした淋しさというか、理由がないように思える淋しさにも、じつはちゃんと理由があります。
自分で自分のことを淋しいと思っているから淋しいというのが、まず話の出発点です。
自分で自分のことを淋しいと思うというのは、どういうことなのか、以下に説明します。

たとえば、夜、ひとり部屋でなんとなく淋しいなあと思っているとき、あなたはふと、彼氏がいたらいいなあと思ったとします。
このとき、彼氏がいない今の自分と、彼氏がいる空想の中の自分の、ふたりの自分を、あなたは頭の中で同時に思い描いているはずです。そして、そのふたりが「勇気を出して男がいる場所に行ってみれば?」「恥ずかしいからひとりでは行けない」などと、じつは対話しているはずです。対話していなくても「男がいる場所にひとりで行くのは恥ずかしい」などとふと思ったりしませんか?

つまり、現実の彼氏がいない自分と、空想の中の彼氏がいる自分とがせめぎあっているのを、もうひとりの自分が見ているんですね。
そんなふうに、葛藤している自分を、もうひとりの自分が見てしまうところに、漠然とした理由がなさそうに感じる淋しさが生まれます。

ということは、葛藤をなくせばいいということです。葛藤をなくせば、漠然とした淋しさから卒業できます。

では葛藤はどうなくせばいいのでしょうか?

答えはいくつか考えられますが、ひとつは隠さないことです。
たとえば、さきほどの例でいうなら、彼氏ほしさに男がいる場所に行くのが恥ずかしいとじぶんひとりで思うのではなく、友だちに「彼氏ほしさに男がいる場所に行くのが恥ずかしいんだよね」と言うことです。

恥ずかしい自分を他人に対して隠すところから、漠然とした淋しさが生まれます。
自分に対して、他人に対して、正直に生きる。ウソをつかない――これを意識するだけで、人生は劇的に変わります。
お互いがんばっていきましょう!

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